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「日本食肉科学会」としての新たなスタートに際して

会員向け情報

日本食肉科学会 会員各位

日本食肉科学会
理事長 坂田亮一

 「日本食肉研究会」は,2020年度の総会において学会化を進めることに多くの賛同を得られ,その後,今年(2021年)2月に開催された常任幹事会等において具体的な内容に関する論議を進めてきました。その中で,学会名称の検討を行った結果,「日本食肉科学会」という名称が提案され,常任幹事会に続いて役員会でも賛同が得られ,今年の総会の議案として上程しましたところ,会員の皆様からの反対票はなく承認されましたので,今年度から「日本食肉科学会」として新たに出発することとしました。とくに,食肉研究会では,庶務,会計,広報,編集の4部門に幹事を置き,それぞれ研究会を運営しておりましたが,学会化に伴い,情報発信並びに原著論文の充実を図るため,広報および編集については,委員会制にし,日本食肉科学会のホームページおよび機関誌の内容を充実させたいと思っております。

 今後は,日本学術会議協力学術研究団体としての登録が課題となりますが,今回,まずは名称を学会に変更し,組織の充実を会員の皆様の目標としていただきたいと考えております。

 会員の皆様はご存知のとおり,新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け,昨年春の日本食肉研究会大会の開催を中止としました。大会開催は,本会にとって機関誌「食肉の科学」の発行とともに,学術活動の両輪と位置付けられており,研究会にとって危機的な状況にあると感じられました。そこで本研究会の活動の停滞を懸念し,春の大会に代わる特別セミナーを昨年(2020年)9月にオンライン形式で実施し,幸いにして盛況に開催することができました。さらに,今春の第62回大会もオンライン開催となりましたが,参加登録人数134名を数え,伊藤記念財団賞受賞講演,一般研究発表,海外研究者による特別講演と,充実した内容を会員の皆様にお届けしました。また,コロナ禍の中でも,機関誌「食肉の科学」は滞りなく発行され,貴重な情報源として利用していただけたものと思っております。

 現在の日本食肉科学会の大きな課題として,来年夏に迫っている第68回国際食肉科学技術会議(ICoMST2022)の神戸開催があります。昨年夏に米国で開催された第66回のICoMST2020は,開催3ヵ月前にオンライン形式に変更して行われ,また今年夏にポーランドで開催される第67回のICoMST2021は,対面とオンラインのハイブリッドという新たな形式を採用しています。このような状況は,私たちの神戸大会にも大きな影響を及ぼすものです。この国際会議を成功させるためには,産官学からの会員が一体となって取り組む必要があります。そうした点からも学会化による組織強化は,まさに時宜に叶ったものと考えています。

 このたびの学会化を契機とし,なお一層,世界の食肉技術者,研究者とも連携を深め,我が国の食肉業界の発展に引き続き貢献して参る所存であります。

 今後も会員の皆様のご支援ご鞭撻を賜りますよう,心よりお願い申し上げます。


2021年04月19日