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食肉業界ガイド日本食肉格付協会

品質と信頼をつなぐ技術集団!                       2021.03

公益社団法人 日本食肉格付協会  

学生の皆さんはお肉に等級があるのをご存じですか?                            

・牛肉は15区分(「A5」、「A4」…)、豚肉は5区分(「極上」、「上」…)の等級があり、この等級を付けるのが日本食肉格付協会の格付員です。全国の卸売市場や食肉センター等で、年間に牛肉なら約90万頭、豚肉は約1200万頭、枝肉の状態で格付をしています。

 

なぜお肉に等級を付けるの?どうやって等級を決めるの? と思いませんか。

・生産者の方には、自分が肥育した枝肉の外観(姿)や肉質の仕上りはどうだったのか? バイヤーの方には、どの規格に区分される枝肉なのか? これら双方の「??」に答えるには基準が必要です。牛・豚の枝肉は、畜産という学問の最終段階であると同時に流通経済の始まりです。この間に立つ第三者としての公正・公平な評価(格付)が必要です。また、我々の格付等級は、中央・地方市場や食肉センターでの取引の指標に、そして、格付データは畜産や経済など様々な分野で活用されています。

・格付は全国統一された基準である「牛・豚枝肉取引規格」に則り、洗練された格付員の目視で粛々と判定を行います。個々の枝肉に対し格付員自身が判断し等級を付与します。これこそ格付員の醍醐味です。

・当協会は昭和50年に設立された、我が国で唯一の食肉格付機関です。現在、全国24の大学・大学院の卒業生が協会の格付職員として日々活躍されています。比較的、若い職員が多く和気アイアイで、先輩との仕事上の議論も活発に行われています。また、ライフスタイルに合わせた有給休暇の積極的な取得を推進しています。

・格付事業以外でもトレーサビリティー受託事業や食肉に関する調査・研究なども行っており、皆さんが学んだ知識や技術は必ず生きてきます。ちなみに、プロパー格付職員は全国に約200名ですから、1億2500万分の200という我が国でも非常にレアな職種です。

いっしょに夢を持ち、良い組織を作って行きませんか!インターンシップも随時、受け入れています。ぜひHP(http://www.jmga.or.jp)を訪問して下さいね!

(公社)日本食肉格付協会 企画調整役 田中靖樹